しおん/（34）

甘く、包まれる…

吐息まじりの囁きって、

どうしてこんなに、

身体の奥まで届くのかな…


何もされていないのに、

もう溶けそうになってしまうのは――

きっと“声”だけで愛されてるから。


ワタシの身体が、貴方を背中から抱きしめて、

足先から、ゆっくり全身を包み込むように。

肩も腰も、太ももも、胸元も――

隙間なんて許さないほど密着して、

肌の質感が身体中に伝わってくる。


密着というより、“静かな拘束”。

動けないのに、心地いい。

ただ抱きしめられてるだけなのに、

脳が甘く支配されていく。


あなたは、こんなふうに包まれたら

どうなってしまう…？


しおん( ˊ꒳ˋ ) ᐝ


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