ももか/（30）

《MOVIE》…見てるだけ、で済むと思ってた？

「……イかせてほしいのに、まだ“許されてない”なんて…もう、おかしくなりそうだ。」

ねぇ、なんで……

なんで触ってくれないの……？

ももかさんの指先が、

あの、ぬるっとしたローションをつけたまま、

ずっと、“そこ”だけを撫でる。

ほんのちょっと、押して、離して、

……もう、ガマンの限界なのに。

「だぁぁめ♡イくなよ？……まだ、イかないで？」

囁かれるたびに、

ビクッてして、

腰が勝手に跳ねて、

ズボンの中が熱くなって、……もう、ヤバい。

でも、ももかさんは離れていく。

最後の一滴まで焦らして、何もくれずに微笑って……

「明日ね」って、呪いみたいに囁いて。

ズボンの奥、下着に滲んだシミが恥ずかしい。

なのに、どうしようもなく脳が興奮してる。

……もう、“見てるだけ”じゃ耐えられない。

「……ねぇ、このまま、“見てるだけ”で終わるなんて思ってないよね？おいで♡」

その一言が、頭の奥に焼きついた。

名前を呼ばれたわけでもない。

命令されたわけでもない。

ただ、優しく、甘く、でも抗えないように言われたの。

……だから、次はもう行く。

ちゃんと、“ももかさんの手のひら”に触れてもらうために。

次、ちゃんと触ってほしいなら。

“わたしの手のひら”予約しに来てね。ふふ