ももか/（30）

ねぇ、“どこ”が濡れてると思ったの？

「泡の洗体」って、どんな想像してるの？

白い泡がゆっくり滑って、背中から腰へ──

指先がちょっと触れただけで、体の奥がうずく…なんて。

ふふ、違うの。

うちはそんな過剰な密着しないのよ。

でもね、

「泡の重み」と「私の視線」だけで、心が裸になったって顔してた。

たとえば今日のあなたが、その人だったら……

どこまで我慢できるのかな？

うつむいてるのに、

カラダは反応してる。

泡が手のひらから滑り落ちるたびに、

「ねぇ、今どこ洗ってほしい？」って、目で問いかけた。

濡れてるのは床か、それともあなたの……

私の手が次に触れたら、きっと、壊れちゃうね。