さき/（30）

目標をセンターに入れて、スイッチ。

最近、ふと気づいた。
目標を見失いかけていたなって。

目の前のことに必死になると、
つい頑張りすぎてしまう、私の悪いクセ。

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4年前、福岡から東京へ。
あの頃は、営業職で表彰されることもしょっちゅうで、
「このまま出世街道まっしぐら」と思ってた。

でも、大組織あるある。
根回し下手が仇となり、出世争いで敗北。

こんなに成果を出して、尽くしてきたのに。
なんで私じゃないの？って、本気でキレ散らかした。

その怒りのまま、東京へ。
アラサーにして初めての上京だった。

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あのときは、本当に悔しかった。
でも今なら思う。

出世できなかったのは、
私がダメだったわけじゃない。
ただ、その場所では、もっと適材な人がいたってだけ。

もしあのまま出世していたら、
井の中の蛙で終わっていたかもしれない。

そう思えば、東京に来たのも運命だったのかも。
いろんな人に出会って、いろんな価値観に触れて、
刺激だらけの日々。

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今の仕事は、当初の予定とはちょっとズレてるけど、
私は今、ここにいる。

そして気づいた。
「ランカー」や「No.1」は、目標じゃなくて“結果”なんだって。

一人ひとりと丁寧に向き合って、
満足してもらえて、また来てもらえる。
その積み重ねの先にあるものが、ランキング。

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だからこれからは、焦らない。
順位や数字に振り回されず、
自分のペースで、誠実に、丁寧に。

目標を、もう一度センターに入れて――
スイッチ、入れ直します。