さき/（30）

🎧 淡雪のような恋心。

🎧 DJさきの「今日の一曲」 vol.24


こう見えて、元DJの音楽オタクなわたし🎵


気まぐれで不定期ですが、
私のおすすめ音楽を紹介していく
このコーナー👏


さて、今日は…


雪の降る日に、
聴きたくなるエモーショナルな一曲。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

雪 / 吉田拓郎



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

窓の外に、静かに降る雪。


ぼんやりと眺めていると、
ふと遠い記憶が滲んでくるような気がする。


吉田拓郎の「雪」は、
そんな情景にそっと寄り添うような曲かもしれない。


もともとはフォークグループ 猫 の楽曲で、
後に拓郎自身がボサノバ調にアレンジしている。


オリジナルの素朴なフォークの響きに比べて、
どこか都会的で洗練された雰囲気があり、


途中から入るピアノが、
淡い感傷とわずかな色気を感じさせる。



“雪でした　

あなたのことを　

なんとなくついて行きたかった”



恋と呼ぶにはあまりに淡く、
けれど確かに心を揺らした何か。


雪国で出会った誰かのことを、
雪が降るたびに思い出す。


強い想いではなく、
ただ「ついて行きたかった」という気持ちが、
静かに心に残る。


雪の日にこの曲を聴いていると、
過去のどこかに置いてきたはずの記憶が、
そっと浮かび上がってくるような気がする。


ボサノバのリズムに揺れながら、
ゆっくりと溶けていく思い出。


降り積もる雪のように、
じんわりと心に染み込んでいく一曲。